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2012年10月30日 (火)

『終の信託』

昨日観てきました。

約2時間半、長めですが、飽きることもなく、だれることもなく、

全く長さは感じませんでした。

重いテーマではありますが、とてもいい映画だと思いました。

いろんなことを考えさせられました。

大沢さんファンになってなければ、きっと自分からは観ない映画だったと思いますが、

観てよかったなと思います。

dangerすみません、今回はネタバレ全開です。

 

リビング・ウィル、終末医療、こういったことに対して、

もっと制度とか法とか整備されるべきですね。

この映画の中では、江木さんは折井医師に口頭で伝えたことと、

自分でつけていた喘息ノートにこっそり書いていただけでした。

もっとちゃんとした記述の書面等が必要だなと思います。

なんだか、医療が発達して、死期を遅らせることはできるようになったけど、

自分で呼吸もできず、意識もなく、たくさんの管につながれて生きてる状態を

1秒でも長くすることに意味があるのかなぁと思っちゃいました。

もちろん、家族にとっては、それでも生きててほしいと願うものだけど。

でも、そういう機器がなかった昔は、息が止まれば死ぬ、

当たり前だったのですよね。それがある意味、自然な気もします。

もう治る見込みがないのであれば・・・

自分も延命措置はしないでほしいです。

私の父も病気で亡くなりましたが、最後、延命措置はしないでいいと、

家族で決めました。ずっと病気してきて、人工透析も長かった人でしたから。

江木さんも奥さんのことを思って、治療費のことを言ってましたが、

確かにそうですよね。この状態でも治療費や入院費はかかってるのですから、

家族の負担、そして国民の負担も増えるわけで・・・。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、そういう意味でも

自分の”最後”に対する意思表示は必要ですね。

 

江木さんは本当に延命措置はしないでほしいと思っていた。

ただ、それをちゃんと家族に伝えてなかったのが問題なんですよね。

あの家族、なんだか関係が希薄でした・・・。だから言えなかったのかな。

とにかく、本人の意思、気持ちをいちばん叶えてあげるべきだと思うのです。

臓器提供も本人の意志カードはあるけれど、

それでも家族の同意がないとだめなんですよね。

なんだかなぁ、本人の気持ち<家族の気持ち って感じですよね。う~ん・・・

『僕の初恋を君に捧ぐ』を思い出しました。

家族も辛いのはわかるけど、本人の最後の願いを聞いてあげなきゃ。

私も臓器提供カード持ってます。

どうか脳死の時は私の願いを聞いて下さい。

平凡で何のとりえのない私だけど、最後に人の役に立ちたいのです。

って、話が逸れてすみませんsweat01

 

最後の大沢さん演じる検察官と折井医師の取調べシーン45分間、

そう聞いてた時は長いなと思ったけど、観てみたらこれも、

ぜんぜん長くは感じませんでした。

今までを見てた私たちは、折井医師の方が正論だ!とつい思ってしまうけれど、

反対側から見たらどうなんだろう・・・?

確かに、パイプを抜いた後、江木さんが暴れだしたのは驚きました。

すっと息をひきとるかと思っていたので。

それと、鎮静剤の数は、4本?6本?

あのシーン、かん!と台に乗せるシーンがアップで映るので、

何か意味があるんだろうなとは思ってましたが、数は数えてませんでした。

最初に1本打って効かなかったから、2本足して、

その後、追加!と言われて、看護婦が驚き、部屋の外へ取りに行って打ち、

その後、折井医師が自分で打ってたと思うんだけど・・・

違うかな? 5本?6本?

ここは半パニックになっていたので、看護婦の方が数をちゃんと把握してた気がします。

 

でも、病気の微妙な状態や、症状の段階など、

プロじゃないとわからないことだってあるのに、

塚原検察官「あんたの講義を聞きに来たんじゃない!」って・・・! やな感じ!

事実だけを言え!と、

「自発呼吸があった」といかにも自分で普通に息をしてたかのように

調書に書かれてしまうのはこわいですね。

あんなに、誘導尋問されてしまうのでしょうか。

奥さんにもそうでしたね。自分が例えで言った言葉をそのまま、

あたかも本人が言ったかのように、調書に書くなんて、ずるい!

「大沢さんが恐い」と聞いていましたが、実は思ったほどじゃないなと思ったんです。

でも、怒鳴るなどの態度や行動が恐いとかじゃなく、

自分のペースに巻き込んで、罪を認めさせてしまうというやり方が恐いなと思いました。

でもね、途中途中、塚原検察官の表情がすこーしだけ共感してるかのように

見えたんだけど・・・? ファンの贔屓目かしら?coldsweats01

ただの冷酷な検察官ではないのかも・・・と思わせました。

それでも、この人は”法で裁く”という自分の仕事を貫いたんだと思います。

注目されてる事件ですから、”負ける”わけにはいかなかったのでしょう。

ずるいと思いましたが、被疑者は本当に悪いやつも多いわけだから、

”検察官として”、この人は腕がいいんでしょうね。

でもでも、こんなふうに密室で、検察官のペースで取り調べされてしまうのは、

やはりとても恐いです。このやり方ってフェアじゃない・・・

 

それにしても、3年後に告発されたってことは、家族からじゃないですよね。

江木さんの最後のシーン、あれじゃあ、家族が不審に感じるんじゃ・・・?

って思ってたのですが、家族がだったらすぐのはずですからね。

やっぱり病院内の権力争いからなのかな。

それと、勘違いかもしれませんが、

病院の屋根?の配管パイプの景色が何度か映ったんですが、

あれは幾つものパイプにつながれた患者のことを暗に表しているのでしょうか?

 

大沢さんもやなヤツの役でしたが、それ以上に浅野さんの役は、

ほんとーにやなヤツでしたsmile サイテー!な男でしたね。

役所さんは喘息の演技がとても上手でした。

医者の方がついてたらしいのですが、本物の喘息患者さんのようだと言われたそうです。

 

下手な文章で長々とした感想になってしまいましたが、

興味ある方はぜひ見てほしいなと思います。

ファンでも、これはちょっと・・・って方がいるらしいですが、

評価の良い大沢さんの演技、見に行かなきゃ~sign03

また助演男優賞がとれたらいいな(^^)

 

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コメント

こんにちは(^^)
映画…といえば、娯楽ものしか観てこなかった私。大沢さんファンになるまでは^^;
今回の終の信託、エンドロール観ながらズドーンと体が重くなりました。初めての体験です。
塚原検事、45分食い入るようにスクリーンに集中しました!
私は江木さんの奥様が一番疑問でした…頼りないっていうか、自分がないっていうか(T_T)
パイプが何度もUPになるの、気になりますね!私は「人と人とのつながり」「江木さんの体につながれてるたくさんのチューブ」「法律と人間」…いろんな事を考えました(´・_・`)

こんばんは。←外はもう真っ暗なので。(^^)
私も日曜日、ファンになって初の映画「終の信託」を観てきました。
たかおさんの演技は、言うことなしでした。。
私は監督の触れ込み通り、これはラブストーリーでしかあり得ないと
思いました。普通の医師と患者の関係なら、あり得ないもの。
危うげで情緒不安定な女性医師・綾乃と死と向き合う患者・江木とは、
本人たちも気づかぬうちに?互いの心の内に究極のラブストーリーが
紡がれていったのでしょう。――だからこそ成し得た行為。
江木さんが最期、あんなに苦しむのは想定外だったのかな?(>_<)
法の下では確かに「殺人」なんだろうけど、綾乃の逮捕後、一人で
椅子に座る塚原検事の横顔に人間としての葛藤が見えた気がしました。

>立夏さんは雑誌とかもいっぱい買ってるんですか?(^^)

今回の雑誌2冊も含め、最近は立ち読みばかりです。「UOMO」は例外。
でも昨年の「JIN -仁- 完結編」の頃は、結構買いまくりました。
人気俳優のファンになるのが初めてだったので、ドラマや映画の宣伝で
こんなに雑誌に載るなんて知らなかったんですよぉ~。(^_^;)
やっとペースが掴めてきたので、雑誌は厳選して買うようになりました。

今晩は!!

解禁~って感じですね!
皆さんと同じく、終わった後、しばらくは色んな事が頭をめぐって収集がつかなかったです。
私も、父の終末期を経験しているので、観ていて辛かったです。
看護している家族の疲れもわかるし、闘病が長いと、慣れも出てきておざなりになる。
病に冒されて、一人死をみつめてる役所広司さんの演技が凄くて、泣けました。
周防監督は、ラブストーリーって言っていたけれど、人間愛ですよね。
女医は失意の中、患者の江木さんに救われて、その江木さんが最期の救いを求めていたから苦しんでる江木さんを救わないと・・・って間違いを犯してしまった。
きちんとした手順を踏まずに、独断で。第三者から見れば、やっぱり暴走したとしか言えないですよ。
塚原検事は、威圧的でプロにはプロのやり方でって感じ?観ていた方が意地が悪い!!って思う程、大沢さんの演技が上手って事ですよね。私には、まだ足りないくらい・・・(笑)
それと事務官の細田さんの動揺している表情が絶妙で空気感がいい感じでした。
一つ残念だったのは、女医さんの表情が乏しいことかなぁ?
周りの俳優さんが凄すぎるのかな?心の動きがあまり表情に出てない気がした(^-^;
病院のあの異様で独特な設備配管は、患者につなぐ医療用パイプと重ねたそうですよ!生命維持装置?!
と、云う事で、長々感想を書いてしまった・・・(^_^;)
う~ん。私は最期を誰に託そうかな?
何も残さずに、苦しまず消えるように最期を迎えたいなぁ・・・(^-^;

>プチトマトさん
映画が終わった後、私の前に座ってた年配の女性2人が、
座ったまま、映画について話し込んでました。
観た人を本当に考えさせる映画ですよね。
江木さんの奥さん、確かにそうですね。
そういうタイプなのかもしれませんが、ちょっと自分の意見なさすぎですね。
病院の配管の件はmicoさんが教えてくれましたね。
映画の構成もよかったですよね。
時系列に行くと思ってたら、最初に検察へ行く日から始まり、
長く待たされてる間に、回想シーンが入るという…
それにしても、2時間近くも待たせるなんて! ありえなーい!と思っちゃいましたsmile
 
>立夏さん
大沢さんの演技、素晴らしかったですね。
フジテレビの笠井アナが、「今年の映画界の話題になるんじゃないですか。」って
言ってましたよ。
ラブストーリー、そうですね。いろんな愛の形がありますし。
ある意味、究極の愛の形ともいえますよね。
江木さんが最後苦しんだのはなぜでしょうね。
医者にもわからなかったのかな。
だから、とにかく早く楽にしてあげたくて夢中で鎮静剤を足していったんでしょうね。
最後の大沢さんの表情、同じことを言ってる方がいましたよ。
ああ、そこだけ、もう1回観たい!smile
 
雑誌の件、お答えありがとう。
俳優さんのファンになると、こんな雑誌もあるんだーっていろいろ知りますよね。
私もほとんど立ち読み。ALFEEもね。
お金も置く場所もかかりますもんねcoldsweats01
 
>micoさん
役所さんの演技もさすが!でしたね。
暴走ですかー。そっかー、micoさんはそう思ったんですね。
確かに、手順が足らないですね。家族への説明もあれだけでいいのか?と思いましたし。
では、最後の審議は正しいと思うって考えかな?
 
塚原検事は常に高圧的でしたね。意地悪いって思うけど、あれも作戦なのでしょう。
草刈さんの演技はどなたかも書かれていました。
ま、女優さんとしてはまだ長くないですし。周りの俳優さんがうまい方ばかりでしたからね。
 
病院の配管の話、ありがとう! やっぱりそうなんですね。
自分の最後ね… なんだかやっぱり家族の権限が強いので、
自分の思いどおりにしたかったら、家族にはちゃんと伝えるのが大事かなと思いました。
 

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